社員教育は本当に必要でしょうか?

コンサルタントを生業にしている私が言うのもおかしい話かもしれませんね。

しかし、業務(スキル)だけを教えて、社員教育をやっていると勘違いしている会社が、中小企業には非常に多いのです。

社員教育として、本当に教えるべき内容を教えていないのです。

成長していく会社と成長しない会社では、社員教育で教えるべき内容が全く違うのです。

何を教育していますか?成長しない会社は、スキルだけを教える。

新入社員、中途社員も含めて、早く戦力となるように、仕事のスキルを優先して教えてはいませんか?

 この場合は、人間関係のトラブルや、会社に反発する人間、勤勉に欠ける社員を作ってしまう確率がとても高いです。

 教育も家を建てるのと同じで、基礎から積み上げていくものです。家を建てるとき、壁や屋根から作ることはありません。

 基礎から作るのは、あたり前のことです。しかし、多くの会社がこれと違うことをやっています。

 中途社員が多い会社は、特に要注意です。

まず基礎として、社員一人一人の常識となる在り方や考え方、仕事に対するスタンスの確認と擦り合わせをします。

 確認、擦り合わせをしていない会社の方に、たまに質問する時があります。「常識・考え方の確認や擦り合わせはしないのですか?」

多い回答は、「10年や20年以上働いて来ているのだから、

今更教える必要はないですよ。」

 この答えを聞くと、不思議に思います。

それは、一番大事な基礎(考え方)常識の状態が分からないまま、基礎の上に土台(スキル)を作り、会社組織(建築物)を建てようとしているからです。

建築物は、地面から見えない部分に基礎を作り、地面から見えるところに土台を作ります。その土台に柱を立てるのです。下記がイメージ図です。

このイメージ図のように、不健全な会社は見えている土台から上を気にしますが、健全な会社は地面に埋まって見えない基礎の部分を重要視します。

しっかりとした基礎の上には強固な建物が建ちます。

見えない基礎を蔑ろにすると、建物はいずれバランスを崩し倒れてしまいます。

ごく当たり前なことですが、これが出来ていない場合、その補修や改修は簡単なことではありません。

 この補修を、私は仕事にしています。基礎を気にしない会社が多い限り、私の仕事は無くならないからです。もちろん、補修後も、定期的メンテナンスが必要ですので、共に歩む長いお付き合いになります。