活気も無く、離職率も高い、せっかく育てた社員が他社に引き抜かれる。こういう話をたまに聞きます。何故このようなことが起きるのでしょうか?

 それは、社員の求める職場を提供できていないからです。

この課題に対して、例えば、求人媒体を変えたり、求人広告の文言を変えたりしている会社があります。

しかしこれでは、入社率が高くなる可能性はありますが、離職率を上げることはできません。

社員のモチベーションをあげるために、社員の思考(心を動かすもの)を把握していますか?

社員にも、働く理由があります。

それは生活のため、家族のため、趣味のため、将来の夢のため、などです。

労働意欲が向上するモチベーションも人によって違います。

 例えばスポーツの場合は、そのチームに入ってくる理由は、ある程度分かりやすく、日本一を目指すのか、全国大会を目指すのか、スポーツを楽しむことを目指すのかなどで分かれます。日本一を目指す人間は、全国大会に出場することも出来ないチームは選びません。

目標とかけ離れている場合は、目標の叶うチームに移籍するのです。

会社の場合は、移籍することは容易ではないかもしれません。

しかし、一般的に定年(60歳定年)まで働くとしたら、高卒の場合42年、大卒で38年、人生の大半をその会社に捧げる価値があるか、どんな人でも一度は必ず考えると思います。

そして、自分の目標とかけ離れていることを知った段階で、優秀な人間から早く離職するでしょう。

 それでは、離職させないためには、どうしたら良いのでしょうか?

まず、社員のモチベーションを上げるために、社員の思考(心を動かすもの)を把握することです。

 (人間の思考は、大きく3つの種類に分けられます。これらの種類の把握も大切な要素になります。)

相手を把握せずに違うものを提供した場合、効果を得られるどころか逆効果になることもあります。

人の思考を上手く活用することにより、社員のモチベーションが上がり、仕事に没頭する社員が増え、活気のある会社になるでしょう。

 私のクライアントの会社では、社員の思考(心の動かすもの)の種類、適性を把握して、採用、配属先を決め、定期面談を行います。

 これは、ビジネスの世界では、多く活用されています。

思考の3つの種類については、今後機会があればまた触れたいと思います。